五十肩は、痛みを我慢して動かさないと本当に治らないのか?
今回は、肩の痛みで五十肩と言われる症状について、記載したいと思います。
多くの患者さんが訴えられる肩の痛みの症状には、以下のようなものがあります。
- 腕が上に挙がらず棚の上のものが取れない
- 頭髪を梳る事が出来ない、エプロンのひもを後ろで結べない
- 衣類の脱いだり着たりが辛い、ドアを後ろ手で閉める事が出来ない
- 反対側の肩を掴めない、背中を掻いたり洗ったりできない
- 就寝中痛みで目が覚める、あるいは眠れない
など痛む箇所により様々な症状があります。
痛みの原因は何?
原因としては、40歳以降に発症するという事は、加齢、特に女性の場合は、更年期によるホルモンのアンバランスが考えられます。
また、環境的には、冷えが考えられます。冬季は勿論ですが夏季でも冷房のかけ過ぎにより頚肩部に冷えを生じさせることは意外と多いものです。
更に気圧の変化も私たちの身体に大きく影響を及ぼします。
精神的にもこの年代は、仕事や子育てなど充実している半面ストレスが強く、係っていることも無視できないと思います。
以上の事柄が、複雑に絡まり合って五十肩(肩関節周囲炎)を発症するのではないかと思います。
治療と痛みについて考える
五十肩は、病名としては肩関節周囲炎と呼ばれていますが、概して発症の初期には、炎症などは、診られないものです。
しかし、経絡治療以外のところでは、痛くても動かしなさい、動かさないと筋肉が痩せ、関節が固まって手が挙がらなくなると言われます。そこで、患者さんは、手が挙がらなくなっては大変と痛くても我慢して真剣に動かします。
その結果、炎症が起きる、そしてじっとしていても痛い、つまり夜間痛が発症してしまうと私は考えています。
動かして痛ければ動かさなければよいのです。
特に腕を動かさなくてじっとしていても痛みがある時は、無理に動かしては、いけません、 痛いだけでなく治るのが遅くなります。
私は、五十肩の痛みが無くなった時に手が挙がらなくなったり、筋肉が痩せて使えず日常生活が普通に遅れないなどという人には、いまだ出会ったことは、ありません。
痛い治療が良いか痛くなくて自然に治す経絡治療が良いか!
アナタは、どちらが良いですか?
体の不調を考える 2019年1月8日