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生理痛のメカニズム

女性特有の悩み-生理痛!

女性が男性と違うこと、それは新しい生命を体の中で育て、そして世に送り出すこと!

これは、女性にとって一大イベントでもあり、また、そのときを迎える為に、女性の体は、太古の昔から、変わらずある年齢まで、一定の周期で生理になります。

これは女性にとっては、避けられないもので、個人差こそあれ、この期間は体が変化を起こす為、不調や不快な体験をされている方も多いのではないかと思います。ここでは、生理痛のメカニズムを簡単に、ご紹介します。

「生理痛」はどうして起こるの?

 

生理1~3日目の出血の多めの時期におこる生理痛は、子宮と血管の強い収縮によって引き起こされます。これは、お腹が下りそうな時に大腸に強い収縮がおこり、お腹がキリキリ痛むのと同じ原理です。

お腹の下る時の痛みは男女関係なくおこることなので皆さん容易に想像できますが、生理痛というのは女性特有の症状であり、女性の中には症状の軽い人もいれば、強い痛みが下腹部や腰部に起こり苦しむ人、さらに頭痛、めまいなどで起きていられないほど症状の重い人もいらっしゃいます。

生理痛の重い方は、その辛い症状を他の人に解ってもらえないという事も加わって毎月憂鬱な気持ちになる方も多いと思います。

では、何故生理痛にはこんなに個人差があるんでしょうか?それはプロスタグランジンというホルモンの量に関係しています。

このホルモンは生理の始まる少し前から生理の前半にかけて子宮内膜から分泌し、子宮を収縮させ経血を身体の外に出させる作用がありますが、生理痛の症状の重い方はこのホルモンが軽い方より多くでてしまう為に必要以上に強い子宮の収縮が起こり、これが生理痛となってしまうんです。

これは体質的なものが大きいと思われています。もともと女性の身体はホルモンの絶妙なバランスにより女性特有な身体の変化(排卵、生理、受精、妊娠、出産、授乳など)を起こしますが、ホルモンは心や気持ちの状態や生活の変化などに大きく左右されやすく、少しの量の変化であっても身体に強い不快症状がでてしまいます。

鍼灸治療は身体の中の調和を取り戻させ、心身ともに健康な身体を作り上げることにより、生理痛を改善させていきます。つらい生理痛は体質だからとあきらめる前に鍼灸治療をおためしになりませんか?

鍼灸健康メモ

強い痛みは体のSOS!

生理のときには下腹部のあたりが重いとか、だるいという程度なら気にすることはありませんが、あまりに強い痛みがあるときは子宮筋腫や子宮内膜症などの疑いもありますので、病院で診察を受けることをおすすめします。

まずは、ご自身の体が大きな病気にかかっていないか?健康状態を確かめることも大切です。そして、生理痛が他の原因からでないとわかったら、つらい状態を楽にする東洋医学や、自然療法などを行っている治療院などに通って体を楽にする方法があるということをぜひ知っていただきたいと思います。

東洋医学では、生理のトラブルはお血(古血=汚れた血)がたまった状態と考えられています。鍼灸治療は、血の巡りが悪くなってしまっている体の状態を、元の状態に戻します。

また鍼灸治療は、体のバランスを整え正常な状態に戻し生理痛を改善するとともに冷え症などの症状も併せて改善することが出来ます。

東洋医学における瘀血おけつ

東洋医学では、血液が流れにくく、停滞するトラブルを「お血」と呼んでいます。漢字で書くと上記のような難しい漢字になりますが、生理的機能を失ったり、滞った血、一般で言う血行障害のような状態をさします。古血とも言い、内出血はもちろん、女性が生理で長くだらだら続くような場合の状態もこれにあたります。

鍼灸で未病対策

体の不調を考える 2024年3月28日