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更年期をポジティブに過ごしましょう。

長かった冬もようやく遠のき、桜の花も咲き始め新年度を迎え入学や進学など心が浮き立つような春がやってきました。

しかし、この時期は季節の変わり目でもあり体調を崩しやすい時でもありますので体調の管理には十分に注意してください。

さて、今回は、女性の9割が経験するといわれている更年期障害についてお話ししたいと思います。

更年期とは、今まで定期的にあった生理が、乱れ始め、閉経を迎えその後しばらくの期間を言います。

その間に起こるのぼせやほてり、発汗など様々な体調不良を更年期障害と呼びます。

何歳くらいから更年期が始まるかと申しますと早い人で40歳代の前半に、遅い人でも50歳前後と個人差があるようです。

そして、その長さは閉経の前後10年間くらいを言っているようです。

更年期障害は加齢により卵巣機能が衰えることで女性ホルモンの不足からくる自律神経の失調症です。

また、この時期は親の介護や死別、子離れ、自分の若さへの自信喪失、夫とのすれ違い、老後の不安など、社会的環境や家庭環境の変化に伴う心理的要因も加わり、鬱状態に陥る人もいます。

東洋医学では更年期障害は上下の陰陽のアンバランスが原因と考えます。

人の体は、横隔膜より上の部(上焦)で生じた陽気が下降し、骨盤から下の部(下焦)で生じた陰気が上昇して陽気と陰気が混ざり調和することにより頭寒足熱の健康体を作ります。

しかしこの陰気と陽気の交流が妨げられて停滞しますと、陽気は熱となり、次第にその量を増して上焦の部にのぼせ、ほてり、発汗、肩凝り、めまい、動悸、頭痛、頭重など様々な障害の原因となります。

さらに、陰気は冷えとなり、次第にその量を増して月経異常、腰痛、膝から下のむくみ、足部の冷えなど下半身に色々な病状引き起こす原因となります。

これは頭熱足寒の状態で頭寒足熱の健康体とは真逆の病的な状態です。

経絡治療は上下陰陽の交流を図ることにより、言い換えれば上半身の熱と下半身の冷えを中和させて頭寒足熱の健康な体にすることができます。

そして、東洋医学では男は陽、女は陰と捉えていますので夫婦円満であれば陰陽の調和がとれていて病状も軽くなります。

また物事を楽観的に考える人も症状は軽いようです。
更年期をポジティブに、積極的に社会参加して生きがいのある生活を送るための手助けとして経絡治療、鍼灸を考えてみてください。

健康へのメッセージ 2024年4月7日