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からだを温め冷え対策

血行を促進して体を温めよう!

冷えが原因の体調不良でもご紹介したように、からだが冷えると私たちのからだにさまざまな変調を及ぼし、冷えが体の中に入り込むと色々な病気を発症しやすくなります。

東洋医学では、内臓から始まり頭のてっぺんや手足の指先まで行き、再び内臓まで戻ってくる気(生命エネルギー)の流れが左右12対あります。

この流れを経絡けいらくと呼び、関係する内臓から肝経とか大腸経などの名前が付けられています。経絡に沿ってバス停のように経穴(ツボ)があり、健康な時は温かくすべすべしています。

しかし、冷えなどの外邪が内臓を傷つけますと傷害された内臓の経穴が硬く盛り上がって気の流れを妨げたり、逆に気が失われますとへこんだりと変化します。

経絡治療は、脉診みゃくしんをして体の中の状態を診断し、さらに経穴の状態を診て経穴に鍼をします。鍼で経穴の状態に合った手技をしますと気の流れを妨げていたものを取り除き、気が減少してしまったものには気を補充することが出来ます。

したがって全身に過不足なく気を循環させることにより体の中を温め、冷えを取り除くことが出来ます。

体操など血行をよくするような運動をしたり、体のリズムを崩さないよう規則正しい生活をすることも大切です。冷え性は治らないものとあきらめずに、根気よく体質の改善をはかるのがポイントです。

体を冷やさない生活習慣を!

前にも触れましたが、体を冷やす原因は日々の生活の中に紛れ込んでいます。体を冷やさない対策をいくつか挙げてみますので出来るものからぜひ、やってみてください。

お風呂で心身ともに温めよう。
ぬるめのお風呂で体を温める 真夏はともかくシャワーだけで済ますことはやめて湯船にゆっくりとつかり体の深部から温めましょう。 入浴は、リラックス効果も得られ一石二鳥です。
薬は必要最小限に。
西洋医学の薬は処方薬も売薬も体を冷やしますので安易に薬を飲み続けることは避けましょう。
適度な運動と筋トレをしよう。
筋肉は体温の三割の熱を産生していますので筋肉量が減少しますと体温を上げることができにくい体になってしまいます。適度な運動や筋トレをして筋肉量を維持し体を冷やす脂肪をつけないようにしましょう。
冷たいものは避けて温かいものを食べよう。
多くの場合、食べる前に冷蔵庫から出して室温に戻した方がその食材本来のうま味を味わうことが出来ます。根菜類や海藻類など体を温めるものを温かく調理して食べましょう。

最後に打ち身などで炎症があり患部に熱があるような場合(このような時に温めますと逆に痛みが増します)を除き、温めて気持ちが良いようなときは体に冷えがあるために温めることを体が望んでいますので温めてあげましょう。

そして、保温性の高い衣類や湯たんぽ、使い捨てカイロなどを上手に利用して、外からの冷えから体を守り、鍼とお灸で体の中を温めましょう。

鍼灸健康メモ

冷え

体の他の部分は冷たくないのに、手足や腰など特定の部分だけが氷のように冷たくなるのを冷え性(冷え症)といいます。日本の女性の半分以上が冷え性に苦しんでいるともいわれます。

冷え性の原因は、自律神経の失調によって、その部分への血液の循環がうまくいかなくなったためと考えられています。もし、アナタが冷え性を自覚されているならば肩凝り、偏頭痛、寝つきが悪い、めまいなど、いずれかの症状をお持ちではないでしょうか? これらの症状は熱(陽気)が下半身に降りて来られず、体の上部に停滞しているために起こるのです。

言い換えればこの陽気が下に降りてきて足部を温め、足部の冷え(陰気)を上に昇らせることにより頭痛や肩凝りも無く頭をクールに保っている状態が健康な状態です。 経絡による鍼灸治療は、この陽気と陰気の運行を正常な状態に戻し冷え性を改善するとともに肩凝りなどの症状も併せて改善することが出来ます。

体質改善には、鍼灸治療が効果を発揮します。鍼灸は、血の巡りが悪くなったからだを元の状態に戻します。

 

鍼灸で未病対策

体の不調を考える 2024年3月28日